【INC2019サンルール.レート1826】 ゴーグルガエン入りディアオーガ構築

どうもはかたるびーです(^ ^)ノ
今回はINC2019のサンルールで使用した構築について書いていきたいと思います。

 

 

【戦績】TN はかたむーん
31-7 最終レート1826
1日目...11-0
2日目...14-5
3日目...6-2

 

予選は抜けられるかというと何とも言えないラインですね...

予選抜けを確信して止めたのにここまで厳しいとは...w

 

基本ほぼSDで潜っており、改良前で1800は超えれたという感じです。
改良後は型バレを警戒してあまり上げに行きませんでした。

 

パーティの面子は以下の通りです

f:id:pkmntaiko925630:20181204133358p:plain


最初はとりあえず有名なオーガゼルネを使っていましたが、ディアオーガに当たったのをキッカケに10月中旬から使い始め、INCまでずっとこの構築を煮詰めて来ました。他のディアオーガ構築と面子が被る事は多かったですが、他のディアオーガ構築と差別化できる部分が大活躍したので満足してます。

 

基本的にはトリックルームを打ちつつ優れた相性補完と耐久数値でサイクルを回して行き、カイオーガが暴れる事ができる盤面を作っていきますが、相手によっては追い風、または両方を使います。対応力とスペックは高いと思われる構築ですが扱いが非常に難しいと感じており、沢山経験を積んで使い慣れないと中々結果は出ないと思いますし、自分もプレミはわかる範囲でも何回かしたので、まだまだ未熟だったと思います。

 

また、素雷以外は全て命中率100%の技で構成されており、外しのストレスを感じることなく潜れました。

 

 

【個別解説】

f:id:pkmntaiko925630:20181204133423j:plain


カイオーガ@神秘の雫
潮吹き 雷
熱湯 守る
控えめ H236 C252 S20
(205-x-110-222-160-113)

S調整...INCで多いと予想したSにあまり振ってないグラードンを上から抜くため。ただ、結局トリルを貼ったのにも関わらず想定外の相手のオーガに先制された事が1戦あり、やはり無振りの方がよかった気もします。ディアルガも同様、追い風下でも戦えるように最遅にはしていません。

 

この構築のエースアタッカー。強過ぎ、チート、頭おかしい(語彙力喪失) このポケモンが暴れる事ができる盤面を、取り巻きで如何にして作るかが勝利への鍵となります。

 

神秘の雫...拘り眼鏡でない分晴れ下で耐久が甘いグラードンを潮吹きで倒せませんが、耐久振りグラードンが増えたのでこれで良かったと思います(多分)
ゼルネアスをダブルダメ潮吹きでワンパンできるため、火力面ではもう充分と考えており、守るを採用できる事で柔軟に動けるこちらの方が使いやすかったです。

 

潮吹き...主力技。バケモノ火力。
S操作やサイクルに全力を注いでこの技を通す盤面を作っていきます。

 

...主に水タイプへの打点。

 

熱湯...技を打ち分けれる事により更に活かせれる技。ワイガ対策兼HPが減った時用。

 

守る...汎用性が非常に高いかつ読まれない守るは本当に強く、ディアオーガのオーガは拘り眼鏡と認知されやすいため尚更です。この技によりこの構築の柔軟性とサイクル力が一気に上がります。

 

 

 

f:id:pkmntaiko925630:20181204133444p:plain


ディアルガ@ウイのみ
ラスターカノン 雷
守る トリックルーム
控えめ H252 D236 C20
(207-x-140-191-149-110)

HD...↑2無補正ゼルネアスのムーンフォース耐え
C...余り

 

優秀なタイプにより数値以上の耐久を出せて、火力も低くはない素晴らしいポケモン。ポテンシャルの高さを常に実感しながら戦っていました。

 

ウイのみ...優秀なタイプと数値のおかげで叩かれない限り発動率が非常に高く、更に化け物じみた耐久力を得れます。

 

ラスターカノン...特にゼルネアスに打点を持てるのが大きく、雷と合わせると案外技の通りがよくなります。

 

...トップメタのオーガやその他諸々への打点として非常に優秀。

 

守る...パーティの柔軟性とサイクル力が上がる技。

 

トリックルーム...パーティの要であるS操作技。とはいえこの技に依存せずとも戦えます。

 

 

 

f:id:pkmntaiko925630:20181204133500p:plain


ガオガエン@防塵ゴーグル
猫騙し はたき落とす
フレアドライブ 蜻蛉帰り
生意気 H252 B172 D84 S最遅
(202-135-132-x-133-58)

HB...↓1鉢巻グラードンの鉢巻断崖の剣耐え(ダブルダメ)
D...余り
S...主に後攻蜻蛉のために最遅

 

今大会のMVPであり、地雷型。このパーティを他のディアオーガと差別化するとしたら確実にこの防塵ゴーグルを持たせたガオガエンかと。盤面を整えるのにこの上なく最適なポケモン

 

防塵ゴーグル...相手のモロバレルに怯える事なくトリックルームを打てるようになるのは非常に大きく、こちらのプランを潰されにくくなります。最初は相手のパーティにモロバレルがいる際は、トリックルームを打たずに追い風などで立ち回る戦法を取っていましたが、どの道モロバレルへの打点が不足しているため結局苦戦し、かつ催眠ゲーを強いられる事が多かったです。ラテンアメリカのシニア決勝戦の勝負はまさにその典型的な例かと。トリル下でモロバレルとゴーグルガオガエンを並べる事で、相手のモロバレルを完全に無力化して有利に進めた場面が非常に多かったです。副産物としてフシギバナの眠り粉も怖くなくなります。

 

ガオガエンのようなアタッカー向きでないポケモンにゴーグルを持たせると、トリル下で攻め切れないのでは?」という意見を聞きましたが、そもそも別にトリル下で無くとも「カイオーガが暴れる事ができる盤面」を作れたら良いのです。優れた耐久と相性補完のあるこの構築は非トリル下でも戦えるため、ガエンバレルで相手のバレルなどを削るor処理したり、胞子で寝かせて盤面を作るだけでも圧倒的にトリックルームは貼り得になりますし、また貼り直す事が容易い事も多いです。特に相手のバレルを倒してしまえばこちらのオーガが動かしやすくなるため、圧倒的有利が取れます。

 

また、トリル下でゼルネバレルの並びが怖くないため、後述するモロバレルの毒技を、クリアスモッグからヘドロ爆弾に変更できます。これにより、ルンパッパやその他草タイプがあまり辛くなくなり、更に選出率の高いモロバレルのメインウェポンの威力が約2倍&毒の追加効果となるのは、地味ながらこのパーティの地力の向上に大きく貢献してくれました。

 

ちなみに、基本選出の初手ガエンディアを投げた際、相手のはたき落とす持ちのポケモンはほぼ確実にディアルガ方向に技を打つため、防塵ゴーグルが叩かれる心配はなく、積極的に初手から蜻蛉帰りを打てます。

 

長くなったので簡潔に纏めると
①相手のモロバレルに怯えずトリックルームを打ててかつ、モロバレルをカモれる
②ルンパッパやアマージョなどの草タイプが辛くなくなる
モロバレルの単体性能が上がる
となります。この持ち物の活躍度は計り知れなく、特に上位相手ほどモロバレルの採用率が高いためによく刺さります。ちなみにこのディアオーガ構築にゴーグルガエンは非常にマッチしましたが、普通の構築に入れてもまあ弱いかと(^_^;)

 

猫騙...不利対面を凌いだり、やりたい事を通すためなど汎用性が高い。ただし初手にこの技を打つ頻度はあまり多くないです。

 

叩き落とす...道具の無効化とカイオーガなどへの削り。構築上他の技よりも優先度は高いと判断しました。

 

フレアドライブ...優秀な炎打点のウェポン。

 

蜻蛉帰り...1番よく打った技。サイクルの要であり、盤面を整えるのに非常に役に立ちます。

 

 

 

f:id:pkmntaiko925630:20181204133520j:plain


モロバレル@フィラのみ
キノコの胞子 怒りの粉
ヘドロ爆弾 めざめるパワー炎
生意気 HD252 B4 S最遅
(221-x-91-105-145-31)

相性補完に催眠、技の引き寄せなど、この構築のプランを通すのに非常に優秀なポケモン。素雷を余裕で当てれる自信のある人以外は、最速起きはちゃんと考慮して動かすべき。

 

フィラのみ...サイクル構築である都合上、発動率は高め。

 

キノコの胞子...必須技。置物にした相手のモロバレルにフレドラ+胞子連打をよくします。

 

怒りの粉...隣のカイオーガを守って潮吹きを通すなど、使う場面はかなり多いです。

 

ヘドロ爆弾...メインウェポン。クリアスモッグの代わりに採用する事で、単体性能が大きく上がりました。

 

めざめるパワー炎...カミツルギナットレイへの打点。半回復でない故に短命になったガオガエンが倒されても、相手のナットレイで詰むことがなくなります。

 

 

f:id:pkmntaiko925630:20181204133535j:plain


カミツルギ@気合の襷
リーフブレード 叩き落とす
追い風 見切り
H4 AS252
(135-233-151-x-51-177)

グラードンに強く、別の展開方法も欲しかった希望を叶えてくれるので採用。でもやっぱりグラ構築は辛い...

 

気合の襷...行動保証のため。

 

リーフブレード...優秀なメインウェポン。

 

叩き落とす...主にルナアーラソルガレオなどへの打点、ゼルネアスのジオコンを封じれたりで何かと抜けなかった技。

 

追い風...グラードンルナアーラ、ジガルデ入りなど対してはこちらで展開する事も多いです。

 

見切り...汎用性のある読まれない守るは強いため、追い風と併用してでも採用した。

 

 

 

f:id:pkmntaiko925630:20181204133551j:plain


カプ・テテフ サイコシード
サイコショック ムーンフォース
挑発 守る
臆病 H68 C188 S252
(154-x-95-174-135-161)

H68...↑2無補正ゼルネアスのムーンフォース耐え
最速、残りC振り

 

この枠は色々なポケモンを試したが、結果的にこの子に落ちついた。ドクロッグやジガルデ、ドーブルなどを見るのに役に立ち、追い風展開の際に猫騙しを打たせない、単体性能が高い点などを評価した。

 

サイコシード...イベルタルやジオコン積んだゼルネアスの前で動ける事により、パーティの対応力が増します。スカーフカイオーガの潮吹きを耐えるのも大きいです。

 

サイコショック...メインウェポン。ドクロッグに打点を持てるのは大きい

ムーンフォース...技範囲が一気に広がります。

 

挑発...トリルやワイガを封じたりドーブルを無力化できるのは便利。カミツルギの叩き落とすと合わせて打つ事で、トリル要員にメンハを持たせたガチトリパにEasy Winできます。

 

守る...正直思考停止で入れたため、この枠は変更の余地があった気がするのが心残り。候補としてはサイドチェンジやスキルスワップ辺りだろうか。

 

 

 

【選出と立ち回り】
かなり多くの決め打ちがあって書き切れないので、大雑把にだけ書きます。

○基本選出

f:id:pkmntaiko925630:20181204133731p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133910p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133841p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133617p:plain


初手から蜻蛉or猫+トリルを打っていきます。そこからオーガで無双してeasy winできる事もありますが、大抵は削りや催眠、威嚇で盤面を整えてからカイオーガの技を通していきます。無理にトリルターン中に勝負を決める必要はありません。

 

 

○追い風選出

f:id:pkmntaiko925630:20181204133823p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133803p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133841p:plain@
追い風で上を取るシンプルな戦術。グラードンやジガルデ、ドクロッグ入りを相手にする際などによく使います。ただし、相手によって、初手を含む選出は様々です。

 

 

○vsルナオーガ構築など

f:id:pkmntaiko925630:20181204133731p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133654p:plain+f:id:pkmntaiko925630:20181204133823p:plainf:id:pkmntaiko925630:20181204133841p:plain


追い風でもトリルでもどちらでも戦える選出。相手によって柔軟に対応していく。これも選出は様々。

 

 

 

【最後に】
自分は6世代の時はダブルバトルを中心にポケモンをしていましたが、7世代以降完全にポケ禁していたため、2ヶ月前の10月初めに7世代の御三家の名前を初めて知ったレベルでした。そのため、カプカプしてる今の環境を全く知らず、GSルールも人生で初めて触れため、当然他の方々よりも多くの練習と研究が必要でした。特に初めてカプ系の詳細を見た時は「こいつら浮いてるから流石にフィールドの効果受けんやろww」って思ってました。強過ぎて草。

 

そのため、別垢で情報を得たり、構築記事を漁りまくったり、SDも惰性なく2000戦以上は潜ってどうにかその分を補いました。ガエンに挑発が効かなかったり、麻痺によるSダウンが2分の1と知らずガエンがオーガを抜けなくて発狂したりと新仕様までにも苦しめられた中、1826もあれば予選抜けは確実と思って止めた上でも怪しいラインだったので、INC&7世代の難しさを感じました。(そもそも初めてWCS予選をちゃんと前もって準備して挑んだので、ボーダーを読めないのは当然かもですが...w) とはいえ岩雪崩や威張る、麻痺の運ゲーが減ったのはいいと思います。

 

ただし正直な話、サンルールは練習でムーンルール以降で抜ける予定だったので、SDで結果を出せた上に今回の実績を出せたのは復帰した当初からすると予想外なので、そこはとても嬉しかったです。もし予選を抜ける事が出来れば相当な自信になると思うので、ボーダーを超えた事を心から願ってます! あとWCSしかやってないにつき、zワザの名前が1つも言えないくらい無知だから誰か教えてください(切実)

 

ここまで見てくださり本当にありがとうございました! 何か質問や意見などがございましたら @hakata_ruby までリプやDMでどうぞ!

 

 

 

ps.ストーリーでヌシポケモンウルトラネクロズマに5回以上ボコられた時はポケモン復帰やめようと思いました()

 

 

 

 

 

[追記]
いくつかご質問をいただいたのでお答えしていきます!

 

 

Q.ディアルガの技に関して、大地の力ではなくラスターカノンを採用した理由はなんですか?

 

A.正直自分でも説明は難しいですが... できる限り解説させていただきます!

 

ラスターカノンを採用した理由は以下の3つです
①威力が高い
②単草への打点
③ゼルネアスへの打点

 

①雷と言う技に関してですが、
⑴半減以下相手には打ちたくない
⑵麻痺の追加効果があるためトリル下であまり打ちたくない
⑶非雨下では打ちたくない
の点が挙げられます。よって、ラスカor大地を打つ頻度はかなり多く、その際にラスカノの方が多くダメージを与えれます。これが案外後々の結果に響くことは多いです。

 

②オーガの技を半減してかつ、オーガに有利なアマージョラランテス、プルルなどへの打点として、ラスカノによる削りはかなり輝きます。

 

③構築の都合上ジオコンを積んだゼルネアスをトリル下で寝かせて押し切るプレイングをする事が多いです。その際にラスカノがないと、押し切る事が難しくなります。

 

また、この構築のコンセプトは「カイオーガを暴れさせる事」であるため、カイオーガの技は確実に通していきます。よって、基本カイオーガの技が通りにくいポケモンでなければ、特に抜群技で大きく削りに行く必要はありません。仮にダメージを与えるとしても「襷潰しorオーガの水技をミリ耐えするとふんで少し削る程度」でいいです。
ex.カプ・コケコ、ソルガレオライチュウ トゲデマル など

 

では「カイオーガの技が通りにくい&大地の力が抜群以上で入るポケモンはどうなのか? 」についてですが、よく見る&それに当てはまる4体について説明します。

 

ゼクロム
相性補完によるサイクル&威嚇&眠りで凌ぎつつ削れば、プレイングでどうにでもなります。シードHDゼクロムは大地の力でもどの道押し切れません。

 

②シードネクロズマ
どの道 大地の力+雫潮吹き でH252ネクロズマを確定で落とせないため、有用性はそこまでです。シードでない場合は弱点保険が発動する可能性があります。

 

③チョッキドクロッグ
このポケモンがよくいるジガルデ構築にはそもそもディアルガを投げないのが1番大きいうえ、基本カプ・テテフのショックで倒しにいきます。とはいえ、大地の力不採用による処理ルートの少なさ故にプレイングを求められるのは事実です。(自分はどうにかなってますが)

 

ディアルガ
はい、辛いです。正直こいつのせいで大地の力を採用したくなりますし、実際この構築が1番苦手なのはディアオーガミラーです。ですが、これだけのために採用するよりかは、汎用性を考慮してラスターカノンを採用する方がいいと判断しました。vsディアオーガは選出とプレイングを噛み合わせてどうにかしてます。

 

ですが、この構築においては ラスカ>大地 であるだけで、他の構築だと大地の方が有用になる事は普通にあると思います。まあ要は構築次第です。

 

説明は以上です。長くなって非常に申し訳ありません... これで少しでも理解していただければ幸いです。

 

ちなみに守るを抜いて大地の力にする選択肢は個人的にはありません。選出の幅が広まり、サイクル力と柔軟性が上がる守るは、この構築のプランを通すために必須です。

 

 

 

 

Q.ガオガエンが辛くないですか?

 

A.ガオガエンの処理ルートは基本はカイオーガの水技のみです。ですが、オーガが守るを持っている上に受けやサポートが非常に充実してるこの構築において、オーガの水技を通してガエンを処理するのは容易いです。(そもそもオーガの技を通すのがこのパーティのコンセプトですし) この構築を使う時においてもしガオガエンがキツいと感じるとすれば、それはプレイングの問題だと思います。

 

グラードン入りのガエンは追い風下で倒すため、基本テテフによってサイコフィールドが張られいる中ガオガエンは大して辛くありません。テテフのムンフォと合わせて倒すor雨下で相手がガエンを切ってくるためにどうにかなる事が多いです。

 

現状いただいたのは以上です。質問をしてくださった方々、本当にありがとうございました!